「マイホームを購入するために頭金はいくら必要ですか?」
新築マンションの営業マンである私のもとにはこのような相談をよくいただきます。
住宅は高額なお買い物で簡単に買い替えもできないですし、失敗は許されないので特にお金のことは気になりますよね!
今日はそのような質問に私のキャリアと私自身が5年前にマイホームを購入した経験を踏まえて答えていきます。
ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- これからマイホームを検討しようとしている人
- 頭金をいくら貯めたらよいか迷っている人
頭金ゼロでもマイホーム購入は十分可能
「えっ!何千万円もするマイホームを全額ローンなんて!」と驚かれたかもしれません。
ちなみに「SUUMO」や「オウチーノ」、「HOME`S」などの住宅情報サイトの情報では「頭金は物件価格の20%ほどを準備するのが理想」だと説明されています。
さすがに貯金がゼロの状態でマイホームを購入するのはリスクがあると思います。
ですから頭金があるに越したことはありません。
しかし、仮に私のお客様がマイホーム取得のためにコツコツと十分な頭金を準備されていたとしても、毎月の支払いが可能な限り最大限の借入をされることを勧めています。
実際に私自身も5年前にマンションを購入した際に頭金は1円も入れませんでした。
その理由をご紹介していきます。
金利が低い
住宅ローンの金利は変動金利で0.5%を下回る商品も増えてきました。
全期間固定金利のフラット35でさえ1.21%ほどです。2019年12月現在
数千万円単位のまとまったお金をこれだけ低金利で融資してもらえることは住宅購入以外ありません。
であるならば、その恩恵を存分に受けて手元にある頭金をほかの利回りがよい金融商品に投資する方が賢明だと思います。
税金が返ってくる!?
住宅ローンを利用してマイホームを取得すると税金が戻ってきます。
それが「住宅借入金等特別控除」いわゆる「住宅ローン控除」です。
簡単に説明すると、一定の要件を満たせば年末ローン残高の1%が最大10年間にわたり返ってきます。※2019年10月1日から制度の変更が行われて居住開始時期にもよりますが最大で控除期間が13年に延長されています!
詳しくは「国税庁ホームページ」をご覧ください。
日本は国民に対して積極的にマイホームを取得してもらいたいと考えており、さまざまな特典を用意しているのです。
保険がついている
住宅ローンの借入金額については団体信用生命保険が付帯されます。
団体信用生命保険とは、住宅ローン返済中にローン契約者に万が一(死亡・高度障害状態)のことが起こった場合、保険金により残りのローンが弁済される保障制度のことをいいます。
笑い話ですが、
「定年退職をされたあるご主人が奥様に相談なく退職金で一気に2,000万円のローンを一括返済したところ、それを知った奥様がご主人に激高した」という話を聞いたことがあります(*´з`)
実際に保険がついているのであればわざわざお金を無理して入れる必要性はありませんよね!
繰り上げ返済が無料
頭金はその名の通り、物件を購入する際に入れるお金です。
最近の金融機関は便利になりインターネットバンキングを利用すれば、無料でいつでも繰り上げ返済できるようになってきています。※金融機関により異なりますので念のためご自身で確認ください。
そのため、最初に無理して払わなくても、まとまったお金ができた段階でローン金額を減らすという選択も可能です。
頭金が貯まるまで待つ必要がない
物件価格にもよりますが、住宅のためだけの20%を貯めるとなるとなかなか大変です。
- 借入に対する毎月の返済に無理がない
- 金利が低く税金の優遇などが受けられる
- 支払いを早くスタートさせる
- 気に入った物件をすぐに購入できる
などのことを考えると思い切って購入するのもありだと思います。
ココがポイント
それでも不安な場合
頭金を入れなくてもマイホームを購入できることはご理解いただけたと思いますが、それでも大きなお金なので不安があることも確かです。
そんなときは以下のことを試してみてください。
ファイナンシャルプランナーに相談する
ファイナンシャルプランナーとは家計にかかわる金融、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広いお金に関する知識を備えた専門家です。
営業マンとしては頼っていただきたい気持ちが正直なところですが、ファイナンシャルプランナーに相談することにより中立的な立場からの意見を聞くことができます。
ちなみに私も購入するにあたりファイナンシャルプランナーの意見を参考にしました。
ココがポイント
最後に
今回はマイホームの購入の際の頭金についてお伝えしました。
自分の経験をもとに話してきましたが、少しでも皆さまのためになれば幸いです。
今後も定期的に住まいに関することやお金に関する情報をアップしていきます。
本日も読んでいただきありがとうございました。